富裕層の投資戦略に学ぶ|どのように資産を守りながら安定的に資産を伸ばすか
「富裕層の投資戦略」と聞くと、多くの人が「特別な金融商品」や「限られたネットワーク内での情報交換」を想像するかもしれません。しかし、実際に長年にわたって資産を守り増やしてきた富裕層を観察すると、その答えは意外とシンプルです。 『どのように資産を守りながら安定的に資産を伸ばすか』 この問いを軸に投資戦略を組み立てているのです。 ここで注目すべきは、日本の富裕層が一様ではないという点です。資産形成の経...
不動産投資家K
不動産クラウドファンディングには、さまざまなサービスが存在します。そのため、情報量や事業者の信頼性などに注目して、自分に合うサービスを選ぶことをおすすめします。
本記事では、不動産クラウドファンディングの選び方を解説したうえで、おすすめ8選を紹介します。
不動産クラウドファンディングは、事業者が複数の投資家から資金を集め、不動産で運用することを指します。不動産クラウドファンディングには、さまざまなサービスが存在するため、以下の選び方に注目することが大切です。
5つの選び方を解説します。
クラウドファンディングを選ぶ際には、自分の目的に合った物件を見つけられるように、案件数の多いサービスに注目しましょう。また、募集頻度が高い方が希望の物件を出資できる確率が高まります。
募集金額の上限に達し、すぐに募集が終了してしまう事態を避けるために、案件規模の大きいところを選ぶことも大切です。さらに、最低投資金額が低いサービスを選べば、初心者でも気軽に不動産クラウドファンディングを始めることができるでしょう。
妥当な投資なのか、できるだけ正確な判断ができるように、開示情報の多いサービスを選びましょう。まず、所在地や構造など物件の概況を把握できることが大前提です。
そのほか、周辺にどのような施設があるのか、空室率や想定家賃、収支シミュレーションなどが記載されていることも確認しておきます。
万が一運営する事業者が倒産すると、出資した金額が戻ってこないおそれがあります(倒産リスク)。そこで、事業者の信頼性を比較して選ぶことが大切です。
たとえば、上場企業は非上場企業と比べ、倒産リスクが低いと判断できます。また、業歴が長いことや不動産取引実績が豊富であることも、信頼性の高さのひとつの指標となるでしょう。
運用対象となる不動産の種類によって、収益性やリスクが異なります。収益性が低くても、低リスクであることを重視するのであれば居住用不動産を、リスクが高くても高利回りを求めるのであれば宿泊施設や商業施設を運用するサービスを選ぶと良いでしょう。
同様に、運用期間も収益性との関連が深い指標です。運用期間が短かければ、すぐに投資金を回収できる反面、収益性が低く、運用期間が長ければ回収に時間がかかる分、収益性が収益性が高い傾向にあります。
出資方式に優先劣後方式が採用されているかを確認しましょう。優先劣後方式とは、賃料収入や売却益が優先的に投資家へ分配されることです。
損失が発生した際は、「優先出資者(投資家)」より先に、「劣後出資者(事業者)」が出資金から補填します。事業者の出資割合が低ければ、劣後出資者(事業者)の出資金だけで損失を補填しきれないため、優先出資者(投資家)も損失を被る可能性が高くなります。
10%以下であればリスクが高く、30%に近づくにつれ投資家の損失リスクが低くなると考え、事業者の出資割合をチェックしましょう。
紹介した選び方を取り入れつつ、不動産クラウドファンディングのおすすめ8選をピックアップしました。
| サービス名 | 提供 事業者名 |
物件 の種類 |
特徴 | 最低 投資金額 |
事業者 創業年 |
|---|---|---|---|---|---|
| COZUCHI | LAETOLI株式会社 | 主に都心のマンションや店舗 | 原則いつでも換金できる | 1万円 | 1999年 |
| Rimple | プロパティエージェント株式会社 | 主に都心のアパート・マンション | 他社で貯めたポイントで不動産投資できる | 1万円 | 2004年 |
| creal | クリアル株式会社 | 都心のマンション・保育園・ホテルなど | 物件の種類が幅広い | 1万円 | 2011年 |
| OwnersBook | ロードスターインベストメンツ株式会社 | 主に都心マンション・オフィス・商業施設 | ソーシャルレンディング案件がある | 1万円 |
2019年 |
| TECROWD | TECRA株式会社 | 内物件や新興国物件 | 新興国の案件に投資できる | 10万円 | 2001年 |
| Jointoα | 穴吹興産株式会社 | アパート・マンション・商業施設など | 西日本の物件取り扱い・情報量が豊富 | 10万円 | 1964年 |
| property+ | 株式会社リビングコーポレーション | 全国政令指定都市中心のデザイナーズマンション | 運用期間が短期の案件もある | 1万円 | 2015年 |
| ちょこっと不動産 | 株式会社良栄 | 主に東京都内のレジデンス・オフィスビル | 対象不動産が多岐に渡る | 1万円 | 1991年 |
各社のサービスについて、詳しく解説していきます。
LAETOLIが運営するCOZUCHIは、スマートフォンから手堅く資産運用ができる不動産クラウドファンディングです。インターネット上で登録が完結するため、最短15分で投資を開始できます。
いつでも換金できるため、投資開始後に急に現金が必要になったとしても安心です。ただし、事務手数料3〜5.5%かかる点、金融危機などが生じた場合は換金制度が緊急停止される可能性がある点に注意しましょう。
商品は、年利率3〜12%のミドル・ハイリターンを目指しています。
https://cozuchi.com/ja/lp/
Rimpleは、シンプルかつ気軽に不動産投資できるようにプロパティエージェントが立ち上げた、不動産投資型クラウドファンディングです。ちなみに、プロパティエージェントは、東京証券取引所プライム市場に上場しています。
Rimpleの特徴のひとつが、リアルエステートコインです。他社で貯めたポイントをリアルエステートコインに換金することで、気軽に不動産投資の第一歩を踏み出せます。
事業者による劣後出資の割合は30%です。そのため、万が一運用による損失が発生しても30%までは投資家の元本が守られます。
https://funding.propertyagent.co.jp/
crealは、クリアルが運営する「新しい時代の不動産投資」を目指した不動産投資型クラウドファンディングです。クリアルは、東京証券取引所グロース市場に上場しています。
crealの特徴は物件の種類が豊富な点です。アパート・マンションのみならず、ホテルや保育園など幅広い案件を手がけています。
資産運用の想定利回りは3〜8%です。
https://creal.jp/
2014年サービス開始のOwnersBookは、国内で初めての不動産に特化したクラウドファンディングです。東京証券取引所プライム上場企業であるロードスターキャピタルの子会社、ロードスターインベストメンツが運営しています。
貸付型(ソーシャルレンディング)の案件を取り扱う点が特徴です。貸付型に出資(融資)する場合、投資家は家賃収入ではなく、利息および元本をOwnersBookから受け取ります。
2022年5月23日時点の平均予定運用期間は20.1ヶ月であるため、長期運用向きといえるでしょう。
https://www.ownersbook.jp/
TECROWDは、建設会社のTECRAが運営する不動産クラウドファンディングです。TECRAは、国内外で建設・不動産事業を展開しています。
TECROWDの特徴は、経済成長が著しい新興国の不動産に投資できる点です。新興国では建設コストや土地価格が安い上に需要の高い中心部の不動産を対象にしているため、想定利回り8.0%と高利回りが期待できます。
新興国の物件であっても、海外建設実績が豊富なTECRAが品質管理や工程管理をしているという点が安心材料です。
https://tecrowd.jp/lp/release/
Jointoαは、穴吹興産が運営する不動産投資型クラウドファンディングです。穴吹興産は1964年創業と業歴が長く、東京証券取引所スタンダード市場に上場しています。
運営業者が香川県に本社を置いていることもあり、西日本地域の物件取り扱いが豊富な点が特徴です。また、劣後出資割合が50%と高めに設定されているプロジェクトもあります。
https://tecrowd.jp/lp/release/
リビングコーポレーションが運営するproperty+は、スマートフォンひとつで簡単に不動産投資ができる不動産クラウドファンディングです。運営事業者は東京証券取引所プライム市場に上場する飯田グループホールディングスのグループ会社のため、一定の安心感があります。
物件の種類が豊富で、想定運用期間が1年を超えるものから数ヶ月のものまである点が特徴です。
https://propertyplus.jp/
ちょこっと不動産は、不動産開発・賃貸事業をおこなう良栄が運営する不動産クラウドファンディングです。対象不動産は東京都内を中心に、レジデンスやオフィスビル、テナントビル、店舗など多岐にわたります。
また、短期から中長期と運用期間が幅広い点も特徴です。比較的分散投資がしやすいサービスといえるでしょう。劣後出資割合が30〜45%と比較的高めな点も特徴です。
https://chokotto-fudousan.jp/
少ない金額から投資できる点が魅力の不動産クラウドファンディングですが、元本保証ではありません。万が一出資金額が戻ってこなかったり、目減りすることがあっても支障がないように、過度な投資を避け、あくまでも余裕資金からの投資するを心がけましょう。
また、預貯金のようにいつでも引き出せるものではありません。生活費まで投資すると必要な時に投資した資金を使えず、生活に困るおそれがあります。
不動産クラウドファンディングに限らず、投資にはリスクがつきものです。投資をする際には、リスク分散することも心がけましょう。
リスク分散とは、投資する資産の種類や投資のタイミングを分けることで、ひとつの銘柄が目減りしたときの財産全体に与えるダメージを少なくすることです。不動産クラウドファンディング内でリスク分散を心がける場合、「いくつかの事業者のサービスを利用する」「長期間のものと短期間のものを併用する」「いくつかの種類の物件に分ける」などの方法があります。
不動産クラウドファンディングのおすすめ8選を紹介しました。不動産の情報量が多いサイトを選ぶ、信頼性で選ぶなどの観点から、どれが自分にあったサービスかを考えてみてください。
ただし、不動産クラウドファンディングにはリスクがつきものです。自分が利用するサービスを決断してからも、過度な投資を避けたり、投資先を分散させるなど、リスクに備えた不動産投資を心がけましょう。
監修者
赤井 祐貴
「富裕層の投資戦略」と聞くと、多くの人が「特別な金融商品」や「限られたネットワーク内での情報交換」を想像するかもしれません。しかし、実際に長年にわたって資産を守り増やしてきた富裕層を観察すると、その答えは意外とシンプルです。 『どのように資産を守りながら安定的に資産を伸ばすか』 この問いを軸に投資戦略を組み立てているのです。 ここで注目すべきは、日本の富裕層が一様ではないという点です。資産形成の経...
資産価値とは、現金や不動産、株式などの資産が持つ経済的な価値を指し、不動産の場合は土地や建物の市場での取引価格や評価額で表されるのが一般的です。不動産の資産価値は立地条件や築年数、建物の状態など多くの要素で左右されるため、適切な管理や市場動向の把握によって維持・向上させることが可能です。 本記事では、資産価値の概要や価値の高い土地・建物の条件、維持するために必要なことを解説します。 ポイント 不動...
賃貸経営において入居率と稼働率は、どちらも空室状況や収益性を測るために重要な指標です。入居率はある時点にどれだけ部屋が埋まっているかを示すのに対し、稼働率は一定期間のうち実際に稼働していた割合を表すといった違いがあります。 本記事では、入居率と稼働率の違いやそれぞれが果たす役割、活用場面などをわかりやすく解説します。 ポイント 入居率とはある時点の入居状況、稼働率は一定期間の入居状況を示す指標であ...
入居率を上げることで、賃貸経営の安定と収益確保に直結します。集客戦略の見直しや人気設備の導入、管理体制の見直しといった対策を総合的に行うことで、空室リスクを抑え、安定した入居率の実現が可能です。 本記事では、不動産経営で入居率を上げる12の方法を紹介しますので、ぜひ参考にしてください。 ポイント 入居率を上げる方法を考えるには、課題を分析することが重要となる 入居率を上げるためには、集客に向けた戦...
土地を相続した場合、相続税がいくら課せられるのか分からない方もいるでしょう。土地の相続税率は相続する土地の価値によって大きく異なりますが、かなり高額になるケースもあります。しかし、土地活用や特例、控除を使用して節税できることもあります。 本記事では、土地の相続税の計算方法、節税・特例の活用、申告方法をご紹介いたします。 ポイント 土地の相続税率は10〜55% 土地の相続税は土地活用や特例・控除を使...
賃貸併用住宅は、同じ建物のなかにオーナーが居住する自宅部分と、人に貸し出す賃貸部分が存在する住宅のことです。相続税や固定資産税の節税効果が期待できる一方で、「プライバシーの問題が発生しやすい」「利回りが低くなりやすい」などがデメリットとしてあげられます。 この記事では、賃貸併用住宅に興味を持っている人向けに、賃貸併用住宅の概要をはじめ、メリットやデメリット、そして後悔しないためのポイントなどについ...
アパートを高く売却するには、収益性が高いときや築年数が浅いときなど適切なタイミングを見極めることが大切です。売却の方法には、賃貸借契約をそのまま引き継ぐオーナーチェンジのほか、入居者のいない状態で売却する方法もあります。 本記事では、アパート売却のタイミングや事前に確認すること、売却の手順について解説します。 ポイント アパートを売却する際はタイミングを見極めることが大事 売却前にはローン残高や相...
不動産経営の手法の1つに「一括借り上げ」があります。一括借り上げはオーナーにとって多くのメリットがある一方で、一括借り上げの仕組みや他の手法との違いについて正確に理解されていないケースも少なくありません。 この記事では、不動産経営における一括借り上げの仕組みやメリット、さらにサブリース・管理委託との違いについて解説します。 ポイント 一括借り上げとは、転貸を前提にアパートなどの物件一棟丸ごと借り上...
不動産の減価償却とは、建物など資産の価値が時間とともに減少していくという考えに基づき、その価値の目減り分を一定期間にわたって費用として計上していく会計上の仕組みのことです。 この記事では、不動産の減価償却の基礎知識から計算方法、節税に役立つポイントまでわかりやすく解説します。 ポイント 時間とともに減少する建物の価値を費用計上する手続きが減価償却 減価償却は、賃貸収入がある場合や不動産を売却した場...
アパートには木造や鉄骨造・RC造などさまざまな構造があります。今回の記事では、そのなかでも木造アパートのメリットやデメリット、入居者目線での特徴などを詳しく紹介します。 ポイント 木造アパートは、土地の特性を最大限に活用できる 木造アパートは、初期費用が安く利回りを確保しやすい 賃料が下がりやすいが、メンテナンス次第では下落を防げる 近年の木造物件の性能は向上しており、耐震性能も上がっている 目次...