不動産クラウドファンディングおすすめ8選を一挙紹介! 選び方も解説

カテゴリ
買う  お金のこと 
タグ
不動産投資  不動産クラウドファンディング 

不動産投資家K

B!

不動産クラウドファンディングには、さまざまなサービスが存在します。そのため、情報量や事業者の信頼性などに注目して、自分に合うサービスを選ぶことをおすすめします。

本記事では、不動産クラウドファンディングの選び方を解説したうえで、おすすめ8選を紹介します。

ポイント

  1. 不動産クラウドファンディングのサービスを選ぶ際には、情報量や事業者の信頼性などに注目することがポイント
  2. 不動産クラウドファンディングは多数存在するため、自分にあったサービスを選ぶことがおすすめ
  3. 不動産クラウドファンディングで失敗しないためには、過度な投資を避ける、リスク分散を心がけることが大切

不動産クラウドファンディングの選び方

不動産クラウドファンディングは、事業者が複数の投資家から資金を集め、不動産で運用することを指します。不動産クラウドファンディングには、さまざまなサービスが存在するため、以下の選び方に注目することが大切です。

  1. 案件数・規模・最低投資金額から選ぶ
  2. 不動産の情報量が多いサービスを選ぶ
  3. 事業者の信頼性で選ぶ
  4. 不動産の種類や運用期間で選ぶ
  5. 出資方式や出資割合で選ぶ

5つの選び方を解説します。

案件数・規模・最低投資金額から選ぶ

クラウドファンディングを選ぶ際には、自分の目的に合った物件を見つけられるように、案件数の多いサービスに注目しましょう。また、募集頻度が高い方が希望の物件を出資できる確率が高まります

募集金額の上限に達し、すぐに募集が終了してしまう事態を避けるために、案件規模の大きいところを選ぶことも大切です。さらに、最低投資金額が低いサービスを選べば、初心者でも気軽に不動産クラウドファンディングを始めることができるでしょう。

不動産の情報量が多いサービスを選ぶ

妥当な投資なのか、できるだけ正確な判断ができるように、開示情報の多いサービスを選びましょう。まず、所在地や構造など物件の概況を把握できることが大前提です。

そのほか、周辺にどのような施設があるのか、空室率や想定家賃、収支シミュレーションなどが記載されていることも確認しておきます。

事業者の信頼性で選ぶ

万が一運営する事業者が倒産すると、出資した金額が戻ってこないおそれがあります(倒産リスク)。そこで、事業者の信頼性を比較して選ぶことが大切です。

たとえば、上場企業は非上場企業と比べ、倒産リスクが低いと判断できます。また、業歴が長いことや不動産取引実績が豊富であることも、信頼性の高さのひとつの指標となるでしょう。

不動産の種類や運用期間で選ぶ

運用対象となる不動産の種類によって、収益性やリスクが異なります。収益性が低くても、低リスクであることを重視するのであれば居住用不動産を、リスクが高くても高利回りを求めるのであれば宿泊施設や商業施設を運用するサービスを選ぶと良いでしょう。

同様に、運用期間も収益性との関連が深い指標です。運用期間が短かければ、すぐに投資金を回収できる反面、収益性が低く、運用期間が長ければ回収に時間がかかる分、収益性が収益性が高い傾向にあります。

出資方式や出資割合で選ぶ

出資方式に優先劣後方式が採用されているかを確認しましょう。優先劣後方式とは、賃料収入や売却益が優先的に投資家へ分配されることです。

損失が発生した際は、「優先出資者(投資家)」より先に、「劣後出資者(事業者)」が出資金から補填します。事業者の出資割合が低ければ、劣後出資者(事業者)の出資金だけで損失を補填しきれないため、優先出資者(投資家)も損失を被る可能性が高くなります

10%以下であればリスクが高く、30%に近づくにつれ投資家の損失リスクが低くなると考え、事業者の出資割合をチェックしましょう。

不動産クラウドファンディングおすすめ8選

紹介した選び方を取り入れつつ、不動産クラウドファンディングのおすすめ8選をピックアップしました。

サービス名 提供
事業者名
物件
の種類
特徴 最低
投資金額
事業者
創業年
COZUCHI LAETOLI株式会社 主に都心のマンションや店舗 原則いつでも換金できる 1万円 1999年
Rimple プロパティエージェント株式会社 主に都心のアパート・マンション 他社で貯めたポイントで不動産投資できる 1万円 2004年
creal クリアル株式会社 都心のマンション・保育園・ホテルなど 物件の種類が幅広い 1万円 2011年
OwnersBook ロードスターインベストメンツ株式会社 主に都心マンション・オフィス・商業施設 ソーシャルレンディング案件がある 1万円

2019年

TECROWD TECRA株式会社 内物件や新興国物件 新興国の案件に投資できる 10万円 2001年
Jointoα 穴吹興産株式会社 アパート・マンション・商業施設など 西日本の物件取り扱い・情報量が豊富 10万円 1964年
property+ 株式会社リビングコーポレーション 全国政令指定都市中心のデザイナーズマンション 運用期間が短期の案件もある 1万円 2015年
ちょこっと不動産 株式会社良栄 主に東京都内のレジデンス・オフィスビル 対象不動産が多岐に渡る 1万円 1991年


各社のサービスについて、詳しく解説していきます。

COZUCHI

LAETOLIが運営するCOZUCHIは、スマートフォンから手堅く資産運用ができる不動産クラウドファンディングです。インターネット上で登録が完結するため、最短15分で投資を開始できます。

いつでも換金できるため、投資開始後に急に現金が必要になったとしても安心です。ただし、事務手数料3〜5.5%かかる点、金融危機などが生じた場合は換金制度が緊急停止される可能性がある点に注意しましょう。

商品は、年利率3〜12%のミドル・ハイリターンを目指しています。

https://cozuchi.com/ja/lp/

Rimple

Rimpleは、シンプルかつ気軽に不動産投資できるようにプロパティエージェントが立ち上げた、不動産投資型クラウドファンディングです。ちなみに、プロパティエージェントは、東京証券取引所プライム市場に上場しています。

Rimpleの特徴のひとつが、リアルエステートコインです。他社で貯めたポイントをリアルエステートコインに換金することで、気軽に不動産投資の第一歩を踏み出せます。

事業者による劣後出資の割合は30%です。そのため、万が一運用による損失が発生しても30%までは投資家の元本が守られます。

https://funding.propertyagent.co.jp/

creal

crealは、クリアルが運営する「新しい時代の不動産投資」を目指した不動産投資型クラウドファンディングです。クリアルは、東京証券取引所グロース市場に上場しています。

crealの特徴は物件の種類が豊富な点です。アパート・マンションのみならず、ホテルや保育園など幅広い案件を手がけています。

資産運用の想定利回りは3〜8%です。

https://creal.jp/

OwnersBook

2014年サービス開始のOwnersBookは、国内で初めての不動産に特化したクラウドファンディングです。東京証券取引所プライム上場企業であるロードスターキャピタルの子会社、ロードスターインベストメンツが運営しています。

貸付型(ソーシャルレンディング)の案件を取り扱う点が特徴です。貸付型に出資(融資)する場合、投資家は家賃収入ではなく、利息および元本をOwnersBookから受け取ります。

2022年5月23日時点の平均予定運用期間は20.1ヶ月であるため、長期運用向きといえるでしょう。

https://www.ownersbook.jp/

TECROWD

TECROWDは、建設会社のTECRAが運営する不動産クラウドファンディングです。TECRAは、国内外で建設・不動産事業を展開しています。

TECROWDの特徴は、経済成長が著しい新興国の不動産に投資できる点です。新興国では建設コストや土地価格が安い上に需要の高い中心部の不動産を対象にしているため、想定利回り8.0%と高利回りが期待できます。

新興国の物件であっても、海外建設実績が豊富なTECRAが品質管理や工程管理をしているという点が安心材料です。

https://tecrowd.jp/lp/release/

Jointoα

Jointoαは、穴吹興産が運営する不動産投資型クラウドファンディングです。穴吹興産は1964年創業と業歴が長く、東京証券取引所スタンダード市場に上場しています。

運営業者が香川県に本社を置いていることもあり、西日本地域の物件取り扱いが豊富な点が特徴です。また、劣後出資割合が50%と高めに設定されているプロジェクトもあります。

https://tecrowd.jp/lp/release/

property+

リビングコーポレーションが運営するproperty+は、スマートフォンひとつで簡単に不動産投資ができる不動産クラウドファンディングです。運営事業者は東京証券取引所プライム市場に上場する飯田グループホールディングスのグループ会社のため、一定の安心感があります。

物件の種類が豊富で、想定運用期間が1年を超えるものから数ヶ月のものまである点が特徴です。

https://propertyplus.jp/

ちょこっと不動産

ちょこっと不動産は、不動産開発・賃貸事業をおこなう良栄が運営する不動産クラウドファンディングです。対象不動産は東京都内を中心に、レジデンスやオフィスビル、テナントビル、店舗など多岐にわたります。

また、短期から中長期と運用期間が幅広い点も特徴です。比較的分散投資がしやすいサービスといえるでしょう。劣後出資割合が30〜45%と比較的高めな点も特徴です。

https://chokotto-fudousan.jp/

不動産クラウドファンディングで失敗しないコツ

不動産クラウドファンディングには、一定のリスクが存在する点に注意しなければなりません。そこで、失敗しないためのコツを2つ解説します。

過度な投資を避ける

少ない金額から投資できる点が魅力の不動産クラウドファンディングですが、元本保証ではありません。万が一出資金額が戻ってこなかったり、目減りすることがあっても支障がないように、過度な投資を避け、あくまでも余裕資金からの投資するを心がけましょう。

また、預貯金のようにいつでも引き出せるものではありません。生活費まで投資すると必要な時に投資した資金を使えず、生活に困るおそれがあります。

リスク分散を心がける

不動産クラウドファンディングに限らず、投資にはリスクがつきものです。投資をする際には、リスク分散することも心がけましょう。

リスク分散とは、投資する資産の種類や投資のタイミングを分けることで、ひとつの銘柄が目減りしたときの財産全体に与えるダメージを少なくすることです。不動産クラウドファンディング内でリスク分散を心がける場合、「いくつかの事業者のサービスを利用する」「長期間のものと短期間のものを併用する」「いくつかの種類の物件に分ける」などの方法があります。

まとめ

不動産クラウドファンディングのおすすめ8選を紹介しました。不動産の情報量が多いサイトを選ぶ、信頼性で選ぶなどの観点から、どれが自分にあったサービスかを考えてみてください。

ただし、不動産クラウドファンディングにはリスクがつきものです。自分が利用するサービスを決断してからも、過度な投資を避けたり、投資先を分散させるなど、リスクに備えた不動産投資を心がけましょう。

監修者

赤井 祐貴

略歴
大手通信会社にて経理、経営企画、事業会社投資を担当。2019年より不動産会社の経営企画部にて計数管理、アライアンス企画、事業開発、M&A等に携わっている。

関連記事

アパート経営の収支シミュレーション!利益を最大化するコツと計算方法

アパート経営者にとって、適切な収支計算は欠かせません。収支計画書を作成し、アパート購入時や物件の運用に役立てましょう。 この記事では、アパートの収支計算における利回りの計算方法や収支計画書の書き方と注意点のほか、利回りを高く維持するポイントも解説します。 ポイント アパート経営の収支計算には「実質利回り」を用いる 賃料・稼働率・空室率・修繕費の目標数値設定は特に重要 物件の立地選び・早期の空室対策...

家賃収入は副業になる?会社に知られる原因や対処法と4つのポイント

副業として不動産投資を検討している会社員の方も多いでしょう。しかし、会社が副業を禁止しており、不動産投資を始めるべきか悩んでいる方も少なくありません。 副業禁止の会社でも、不動産投資は認めてくれるケースが多いです。今回の記事では不動産投資のメリット・デメリットや会社に知られたくない時の対処法などについて紹介します。 \収益物件の購入を検討している方へ!「購入検討チェックリスト」配布中/ 無料ダウン...

不動産投資ローンの借り換えのコツは?メリットやデメリットと注意点

ローンの借り換えとは、現状の借り入れ(ローンの残高)をすべて返済するために、別の金融機関から借り入れる(ローンを組む)ことをいいます。不動産投資において、上手に借り換えを利用すると返済金額を減らせる場合があります。ただし、かえって不利になることもあるので十分な注意が必要です。 ここでは、不動産投資ローンにおける借り換えのしくみや、借り換えが必要となるケース、メリット・デメリットとコツ、手順を解説し...

【2025年最新】建築資材高騰はいつまで続く? 8つの要因と建築費の動向

近年、不動産投資家の頭を悩ませてきた建築資材の高騰。一部資材の価格の高騰は落ち着いてきているものの高止まりの状態、そして円安やエネルギー価格の高騰は依然として続いています。さらに、建設業や物流業をめぐる2024年問題・2025年問題はより深刻な状況となっています。 この記事では、建築資材・建築費高騰の現状や今後の動向について解説します。 ポイント 建築資材の高騰は、円安やウッドショックなど主に8つ...

アパート一棟買いの失敗を防ぐポイント!失敗しやすい人の特徴や対処法

賃貸アパートを一棟購入もしくは新築するアパート一棟買いは、多額の初期費用がかかるために、失敗すると大きな損失を抱えてしまう恐れがあります。失敗を防ぐには、事前の需要調査や資金計画、そして賃貸経営を事業として主体的に取り組むマインドが必要です。 本記事では、アパート一棟買いの失敗理由や失敗しやすい人の特徴を押さえたうえで、失敗を防ぐためのポイントをご紹介します。 ポイント アパート一棟買いは、土地や...

木造アパートの耐用年数が過ぎたら?対処法や寿命を延ばすポイント

木造アパートの耐用年数は、法令では22年と定められています。これを「法定耐用年数」と言い、法定耐用年数が過ぎてしまうと、融資を受けづらくなる、売却が困難になるなど、さまざまなリスクの原因となります。 本記事では、木造アパートの法定耐用年数について解説します。 ポイント 木造アパートの法定耐用年数は22年 法定耐用年数が過ぎた木造アパートは税金が高くなる、売却の難易度が高くなるなど、さまざまなリスク...

アパート経営の利回りの計算方法や目安は?理想の利回りを把握しよう

アパート経営において、利回りは重要な指標のひとつです。ただし、指標として正しく活用するためには、利回りの意味や計算方法を把握しておく必要があるでしょう。 この記事ではアパート経営の利回りの種類や計算方法、理想の利回りや最低ラインなどについて解説します。 ポイント 利回りは、計算方法によって表面利回り・実質利回り・想定利回りなど複数ある アパート経営において利回りは重要だが、単純な利回りの高さではな...

【アパート経営】利回りの最低ラインとは?不動産投資で失敗しないために

投資効率の指標として利回りが重視されますが、利回りはどれくらいあれば良いのでしょうか。 不動産投資において利回りは重要ですが、ほかの指標も参考にする必要があります。今回の記事では利回りの種類や目安について、詳しく紹介します。 ポイント 利回りとは投下した資本に対するリターンを数値化したもの 不動産投資における利回りは条件によって変わる 利回りだけではわからないリスクもあるため、利回りだけで判断しな...

相続税対策に不動産を活用するメリットとは?具体的な節税方法と注意点

相続対策の一環で不動産の購入を考えている方も多いでしょう。しかし、不動産を買うといっても多くの物件があり、どのような物件を買えばよいか悩んでしまいます。 相続対策での不動産は、賃貸用の物件が効果的です。今回の記事では相続税対策で不動産を活用する意味や、具体的な活用方法について詳しく紹介していきます。 ポイント 相続税対策には、賃貸用不動産の購入が効果的 賃貸用不動産を購入する際には、節税効果だけで...

不動産投資が相続税対策になる?節税方法と不動産投資のポイント

不動産投資は、相続税評価額を下げることにつながるため相続税対策になります。また、自分に万が一のことがあった際に、家族が引き続き家賃収入を得られる点もメリットです。本記事では、不動産投資と相続税対策の関係や、相続税評価額の計算方法について解説します。 ポイント 現金を不動産に変えることで相続税評価額を下げられるため、不動産投資は相続税対策として有効 相続税対策として不動産投資をはじめると、インフレに...