不動産投資はフルローンで組める?フルローンを利用するポイントや注意点などについて解説
フルローンとは、不動産を購入するにあたってかかる費用を、すべて金融機関の融資でまかなうことです。 フルローンを利用すると頭金がない人でも希望の物件を購入できる可能性が広がりますが、キャッシュフローが出にくくなる、金利の上昇の影響を受けやすくなるなどのリスクも存在する点に注意が必要です。また、利用には、一定以上の金融資産を有している、不動産投資ですでに成功していることなどがあげられます。 本記事では...
不動産投資家K
所有している土地を有効活用したいけれど、「多額の初期費用がかかるのではないか」と不安に感じている人も多いのではないでしょうか。実は、まとまった資金なしでも、所有している土地を活用して利益を得られる方法はいくつかあります。ただし、そのリスクや注意点はしっかり確認しておく必要があります。
本記事では、資金なし・少額で土地活用を始める方法や注意点、土地活用が可能な土地の条件について解説します。
資金がなくても、土地活用を始めることは可能です。「所有している土地自体」が大きな資産価値を持つことが多いためです。そのため、土地を所有していても資金がない場合でも、たとえば土地所有者は土地を提供し、事業者や金融機関が建設費や設備費を負担する方法があります。
資金なしで土地活用する方法を4つご紹介します。
土地信託とは、所有する土地を信託銀行などの信託会社に預け、運用・管理・開発を行ってもらう方法です。
土地所有者は土地の所有権を保有したまま、信託会社がテナント誘致や建物建設、賃貸管理などを代行し、プロのノウハウで活用を行います。土地の所有者は信託会社に信託報酬を支払い、信託会社が行う土地活用の収益の一部を受け取るという仕組みです。
信託により自分で事業運営をする手間やリスクを減らし、専門知識がなくても土地を有効活用できることがメリットです。
定期借地とは、あらかじめ決められた期間だけ土地を貸し出す契約です。期間が満了すると契約は更新されず、土地は必ず土地所有者に戻ってくる仕組みです。1992年に制定された「借地借家法」で創設され、所有者が安心して土地を貸せる制度として広まりました。
定期借地権は一般定期借地権・事業用定期借地権・建物譲渡特約付借地権の3つに区分され、住宅用は50年以上、事業用は10年以上50年未満など、用途に応じて期間が定められています。満了後は建物を取り壊し、更地で返還する決まりとなっています。
土地を貸している間は地代収入が得られ、将来確実に土地を取り戻せることがメリットです。
等価交換とは、土地所有者が所有する土地と、デベロッパー(不動産会社)が建設する建物の一部を等価で交換する土地活用の方法です。土地所有者は土地を提供し、デベロッパーは建物の建設費を負担します。
建物の完成後、それぞれの出資比率に応じて、土地と建物の所有権を分配します。土地の所有者とデベロッパーでマンションの住戸や商業施設のフロアといった建物の一部と土地の持分をそれぞれ取得する仕組みです。
デベロッパーは土地を取得せずに販売用の建物を確保でき、土地の所有者は高額な建設資金を用意することなく新しい建物の一部を所有できるという、双方の希望を叶える方法です。土地所有者は建物の一部を所有することで、賃貸収入や売却益を得ることもできます。
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リースバックとは、土地の所有者が事業者と賃貸借契約を結び、事業者から提供される建設協力金を資金源として土地に商業施設やアパートなどを建築し、その建物を事業者に貸し出す土地活用の手法です。
土地所有者は建物の所有者となり、事業者からの賃料収入を得られますが、毎月の収入から建設協力金の返済額が差し引かれる仕組みです。
初期費用をほとんど負担せずに土地活用が可能な点が大きな魅力ですが、契約期間中に事業者が撤退した場合の対応が複雑になります。通常、事業者が途中で退く場合でも、土地所有者には建設協力金の返済義務が残ります。契約によっては返済義務の免除も可能ですが、その場合は残額が不動産所得として課税対象となるため、税務上の負担が発生する点に注意が必要です。
月極駐車場やコインパーキングであれば、初期費用を抑えて土地活用を始めることが可能です。
月極駐車場は整地や舗装を行い、区画を設定して貸し出すだけで運営可能であり、長期的に安定した収入を得やすい特徴があります。
一方、コインパーキングは精算機や監視カメラを設置する必要がありますが、短時間利用が可能なため回転率が高く、収益性を上げやすいでしょう。特に都市部や駅周辺の土地は需要が高く、空き地を有効活用する手段として適しています。
どちらも土地の形状や立地に応じて選択でき、建物を建設する方法に比べて初期費用が格段に低いため、資金が少ない場合の土地活用方法としておすすめです。
トランクルームは、土地や建物の空きスペースを活用して貸し出す収納サービスを指します。初期費用が比較的少なく、始めやすい土地活用の方法です。
屋内型や屋外型、コンテナ型など多様なタイプがあり、荷物の種類や利用者のニーズに合わせて設置できます。
都市部や住宅密集地では、収納スペースの不足から需要が高く、安定した収入源になりやすいのが特徴です。
管理は基本的に入退室の監視や契約管理が中心で、建物の維持費や運営コストも抑えやすいため、比較的手軽に運営できます。
また、駐車場や賃貸住宅と比べて建築コストが低く、土地の形状や規模に応じた柔軟な活用が可能です。土地の有効活用と収益確保の両立に適した方法といえるでしょう。
少額で始められる土地活用の1つに、看板設置による収益化があります。看板の設置場所を貸し出し、広告掲載料を受け取る方法です。初期費用や維持管理費がほとんどかからず、遊休地でも手軽に収益化できるのがメリットです。
ただし、設置には自治体の屋外広告物規制や建築基準法の確認が必要で、安全性や景観への配慮も欠かせません。
また、契約形態や掲載料の条件は事前に企業としっかり取り決めることが重要です。看板設置は、狭い土地や目立つ立地を活かして安定収入を得たい土地所有者に適しています。
所有する土地が農地の場合、初期投資や大きな維持費のかからない土地活用として、貸し農園という方法があります。
貸し農園は、趣味や家庭菜園を楽しみたい利用者に人気があり、比較的安定した賃料収入が期待できます。また、土地の管理や整備は最低限で済むため、手間を抑えながら活用できるのもメリットです。
ただし、農地法などの法規制や用途地域の確認は必要で、契約内容や利用ルールを明確にしてトラブルを防ぐことが重要です。
所有する土地をより条件の良い土地に買い替えて活用する方法があります。
たとえば、立地や形状、周辺環境が優れた土地に買い替えられれば、駐車場や貸し農園、アパート経営などの収益性を高めることが可能です。
買い替えの際には、既存の土地を売却して資金を確保し、新たな土地購入にあてることで初期投資を抑えられます。
また、都市部や交通の利便性が高い地域の土地であれば、入居者や利用者の集客力も向上します。ただし、土地の価格差や税金、登記手続きなどのコストや法規制も考慮し、専門家に相談しながら計画的に進めることが重要です。
資金なしで土地活用を始める際に、フルローンを利用する場合は注意が必要です。また、土地活用の方法を選択するには収益性の見極めが欠かせません。売却を検討する際は、慎重な判断も求められます。
ここでは、資金なしで土地活用する際の注意点を解説します。
資金なしで土地活用を行う際に、フルローンを利用するという選択肢もありますが、これには大きなリスクを伴うため注意が必要です。自己資金をほとんど用意せずに全額を借入で賄うため、返済負担が重くなります。
たとえば、フルローンで賃貸経営を始めた場合、想定通りの収益が得られなかった場合に資金繰りが悪化します。特に空室率の上昇や利用者減少、金利の上昇などが起きると、収支が赤字に転落する可能性があるでしょう。
また、返済が滞れば信用を損ない、最悪の場合は土地や建物を手放さざるを得ない状況にもなりかねません。
そのため、借入をする場合はフルローンに頼らず、自己資金をある程度用意して、余裕のある返済計画による資金調達を行うことが大切です。ただし、フルローンの利用には、金融資産や事業計画などによる金融機関の審査も厳しいため、綿密な事業計画とリスク管理が不可欠です。
資金なしで土地活用を行う際には、収益性を見極めることは重要です。想定したほどには収益が上がらないというケースもあるからです。
たとえば、土地信託では信託報酬が発生するため、自分で運用する場合と比べて収益性が低下しやすく、想定よりも手元に残る利益が少なくなる可能性があるでしょう。
また、リースバックで建設協力金を集める方式を選ぶ場合も、借地料と建設費のバランス次第では収入が大幅に下がるおそれがあり、さらにテナントが撤退すれば固定資産税や都市計画税といった維持費を土地所有者が負担することになります。
資金なしで始められる土地活用の方法を検討する際は、信託報酬や賃料、借主からの提案内容を事前に精査し、シミュレーションを通して長期的な収益性を確認しておくことが不可欠です。
土地を売却するという判断には、十分な注意が必要です。確かに土地の立地や状態によっては高額で売却でき、まとまった資金を得られる場合があります。
しかし、一度手放した土地を買い戻すことは容易ではないことも多く、長期的に利益を生み出す可能性を失うリスクもあります。
土地は活用方法次第で安定した収益をもたらす資産となるため、売却を急ぐ前に専門家へ相談し、ほかの活用方法を検討してみても良いでしょう。
売却益を活用して条件の良い土地に買い替え、新たな土地活用に挑戦するという選択肢もあります。
資金をほとんどかけずに土地を活用することは可能ですが、すべての土地で実現できるわけではありません。少額または無資金での土地活用に向く土地には、立地条件や広さ、形状など、いくつかの重要な条件があります。
これらの条件を事前に把握しておくことで、収益性の高い活用方法を選びやすくなり、不要なリスクを避けることができます。条件について、詳しくみていきましょう。
資金をかけずに土地活用を行う場合、立地条件の良し悪しが成果を大きく左右します。
たとえば、月極駐車場やコインパーキング、看板設置、貸し農園などは初期費用を抑えて始められる方法ですが、需要がなければ収益につながりません。
駅や商業施設の近くでは駐車場や看板設置の需要が高まる一方、住宅地や郊外では家庭菜園用の貸し農園が適しているなど、立地に合った選択が不可欠です。
立地条件を無視して活用を進めると、思うような収益が得られず、固定資産税や維持管理費だけが負担になるおそれがあります。
資金をかけない土地活用ほど、周辺環境や需要を丁寧に調査し、最適な活用方法を選ぶことが成功のポイントとなります。
資金なしの土地活用を成功させるためには、立地条件に加えて土地の広さや形状も重要な要素となります。
広さが十分にあれば、駐車場やアパート建設など用途の選択肢が広がり、収益の可能性も高まります。一方で、狭小地や変形地の場合、建築物の設計や駐車スペースの確保に制約が生じ、思ったような収益が得られない可能性があるでしょう。
また、正方形や長方形に近い整形地は活用の自由度が高く、資産価値も安定しやすいのが特徴です。逆に三角形や極端に細長い土地は、用途が限定されるため収益性に影響を及ぼします。
土地の広さ・形状を正しく把握し、適した活用方法を選択することが、無理のない土地活用を進めるうえで欠かせないポイントです。
資金なしで始める土地活用には土地信託や定期借地契約、等価交換などがあり、土地所有者は土地を提供するだけで収益を得ることが可能です。また、月極駐車場や看板設置など、初期費用を抑えた土地活用の方法もあります。
資金なしの土地活用が成功するかどうかは立地条件や土地の形状・広さにも左右されるため、所有する土地に適した方法を選ぶことが成功のポイントです。
土地活用を始める際は、収益性やリスクを把握し、必要に応じて専門家へ相談することも大切です。
土地の特性を最大限に活かし、無理のない方法を選ぶことで、資金をかけずに継続的な収益を得られる可能性が広がるでしょう。
監修者
宅地建物取引士、2級ファイナンシャル・プランニング技能士
現在、不動産会社で建築請負営業と土地・収益物件の仕入れを中心に担当している。これまで約20年間培ってきた、現場に密着した営業経験と建築知識、不動産知識を活かして業務に携わっている。
不動産投資家Kとその仲間たちでは、「土地を相続する予定だけど、どうすれば良いか検討している」「管理が大変なので、土地を売却したいと思っている」など、土地・建物のさまざまなご相談を承っております。
あなたやあなたの家族の大切な資産を有効に活用できるよう、お気軽にご相談ください!
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