不動産好き必見!不動産にまつわる小説おすすめ3選 Part2

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不動産投資家K

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こんにちは。不動産投資家Kとその仲間たち編集部です。

今回は、ご好評につき第二弾!休日やゆっくりと時間が取れる時に読んで欲しい、「不動産に関するおすすめ小説」を編集部に届いたコメントとあわせてご紹介します!どれも面白く読みごたえのある作品ですので、気になった作品はぜひお手に取ってみてください。

目次

狭小邸宅(新庄耕著/集英社)

作品概要

著者:新庄耕
出版社:集英社

戸建物件を売る不動産会社に勤める「僕」。ノルマ、容赦ない上司の罵声。そこは売上という結果以外、評価されない過酷な職場だった。戦力 外通告を受けた異動先の営業所でも辞職を迫られるが、ある日幸いにもひとつの物件が売れ、周囲からも徐々に認められ、自身も変わっていく のだが……。

集英社より抜粋

不動産営業の現実をリアルに描いた話題作

不動産会社に勤める主人公が売れない戸建物件を売るために奮闘する物語です。主人公は、ノルマに追われ、上司から罵声を浴びせられ、異動先でも辞職を迫られるという過酷な環境に置かれますが、ある日、偶然にも一つの物件が売れてしまいます。それをきっかけに、周囲からも認められ、自信を取り戻していくのですが、その成績とは裏腹にどんどんと人格が変わっていく主人公に注目です。

この小説は、第36回すばる文学賞を受賞した作品です。リアルと言ってよいのか、過酷な労働環境でノルマに追われる不動産営業マンの姿に圧倒されることでしょう。また、不動産の専門用語や知識も教えてくれるので、勉強にもなるため、ぜひ社会人の方には読んでいただきたい作品です。

営業マンのリアルに触れています。

今でこそこのような環境は少ないと思いたいですが、こうやって営業マンが染まっていくのかと驚きました。

残穢(小野不由美著/新潮社)

作品概要

作者:小野不由美
出版社:新潮社

この家は、どこか可怪(おか)しい。転居したばかりの部屋で、何かが畳を擦る音が聞こえ、背後には気配が……。だから、人が居着かないのか。何の変哲もないマンションで起きる怪異現象を調べるうち、ある因縁が浮かび上がる。かつて、ここでむかえた最期とは。怨みを伴う死は「穢(けが)れ」となり、感染は拡大するというのだが――山本周五郎賞受賞、戦慄の傑作ドキュメンタリー・ホラー長編!

新潮社より抜粋

映画化でも有名!土地と歴史に絡めたジャパニーズホラー

第26回山本周五郎賞を受賞、そして映画も大ヒットしたこの作品は、東京郊外のマンションで起こる怪異に迫るドキュメンタリー風のホラー小説。作者と同じプロフィールを持つ作家<私>が、読者から届いた手紙やメールをもとに、マンションの部屋で見えない何かに苦しめられる人々の物語を調べていきます。

それぞれの共通点を一つずつ辿っていくことで、戦後から続く因縁や悲劇が明らかとなっていき、自身たちも巻き込まれていくという、ホラー好きにもオススメの作品です。実在の作家や場所が登場することで、リアリティが高まり、読者は自分もその恐怖に巻き込まれているような感覚に陥ります。

目に見えない、人と人とのしがらみや怨念、悲しみが土地に根付く。それだけ土地というのは人間の生活と切っても切り離せない存在であることを感じさせる作品です。

明確な事故物件ではないのに、何代も前の穢れがずっと続いてそれを他の家にも連れていくことがあり、、と何となく嫌な感じが続く家と土地にまつわるホラーです。

不動産男子のワケあり物件(成田名璃子著/KADOKAWA)

作品概要

作者:成田名璃子
出版社:KADOKAWA

「不動産屋を見たら、まずは詐欺師だと疑え」 俺はそう断言できる。ウチの社長は平気で客を事故物件とか悪条件の部屋にぶち込もうとする。でも、本当に幸せになれる物件を宛てがうことが俺たちの仕事じゃないのか?
お客さんが本当に満足できる物件がほかにもあったかもしれないのに、不動産屋の都合で部屋を押しつけるなんて……。
そんな想いを抱えるものの、自分も身元を偽って面接を受けた研修中の身。就職活動がうまく行かなかったとはいえ、本当にこんな不動産に就職して良いのだろうか?
物件探しにも役立つ、不動産業界の裏を描いた青春物語。

KADOKAWAより抜粋

美人に憧れたバイトから始まる!不動産業を描く物語

主人公は、就職活動に失敗した大学生の研修生・杉村三郎。彼は、身元を偽って入った不動産屋で、事故物件や悪条件の部屋を客に押し付ける社長に反発しながら、本当に幸せになれる物件を探すことに奮闘します。

この作品の注目ポイントは、主人公の成長と人間関係です。杉村は、最初は不動産屋に就職することに消極的でしたが、次第に仕事にやりがいを感じるようになります。また、同僚やお客さんとの交流を通して、自分の価値観や人生観を見つめ直します。

不動産業界の専門用語や知識がぎゅっと詰まっていますが、ストーリーとしてはとても読みやすく、サクサクと読み進めることができるため、活字が苦手な方にもおすすめです。

不動産業界の裏側を題材に描いた作品で、興味深く読み進められました。

セリフも多く登場人物も愉快で、楽しめる作品です。

いかがでしたでしょうか?今回は不動産業をテーマとした、書きぶりや色の違う3作品を取り上げてみました。気になったものがあれば是非お手に取ってみてください。

執筆者

不動産投資家Kとその仲間たち 編集部

数ある不動産やファイナンスに関するトピックスの中から、注目情報を皆さまにお届けすべく、元気に運営中です!ちょっとした土地や物件のお悩みから事業計画などお金に関することまで、お気軽にご相談ください。

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