不動産好き必見!不動産にまつわる小説おすすめ3選 Part1

カテゴリ
特集記事 
タグ
オススメ 

不動産投資家K

B!

こんにちは。不動産投資家Kとその仲間たち編集部です。

皆さん、普段小説はお読みになりますか?最近だと紙ではなく電子書籍で読んでいる方も多いのではないでしょうか。電子書籍だと、冊数関係なく持ち運びできるので、同時に複数の作品を読み進めやすくとても便利ですよね。とはいえ、コーヒーをすすりながら紙をめくって読み進めるのも優雅で心地の良い時間です。

そこで今回は、休日やゆっくりと時間が取れる時に読んで欲しい、「不動産に関するおすすめ小説」を編集部に届いたコメントとあわせてご紹介します!どれも面白く読みごたえのある作品ですので、気になった作品はぜひお手に取ってみてください。

目次

理由(宮部みゆき著/新潮社)

作品概要

著者:宮部みゆき
出版社:新潮社

事件はなぜ起こったか。殺されたのは「誰」で、いったい「誰」が殺人者であったのか――。東京荒川区の超高層マンションで凄惨な殺人事件が起きた。室内には中年男女と老女の惨殺体。そして、ベランダから転落した若い男。ところが、四人の死者は、そこに住んでいるはずの家族ではなかった……。ドキュメンタリー的手法で現代社会ならではの悲劇を浮き彫りにする、直木賞受賞作。

新潮社より抜粋

映画化でも有名な、高層マンションから始まるドキュメンタリー風ミステリー

1998年に直木賞を受賞した、映画化されたことでも有名な宮部みゆきのミステリー小説。

東京の高層マンションで起きた殺人事件を、多くの登場人物の視点から描いています。事件の被害者は家族だと思われていましたが、実は他人同士でした。彼らはなぜ家族のふりをしていたのか、そしてなぜ殺されたのかという謎が、徐々に明らかになっていきます。この小説の見どころは、ドキュメンタリー風の手法で事件を追うことです。登場人物たちはインタビューされるように話しており、読者も事件の真相に近づいていく感覚が味わえます。

また、マンションという「家」を舞台に、家族のあり方など、現代社会に問いかけるような雰囲気もあります。登場人物たちの背景や心理も丁寧に描かれており、事件だけでなく人間ドラマも楽しめる作品です。

占有屋が出てきます。業界知識もない学生の頃に読みましたが、「住んでいる人が一番強い」というのはこの小説で知りました。

間取りの手帖(佐藤和歌子著/リトル・モア)

作品概要

作者:佐藤和歌子
出版社:リトル・モア

誰かがここに住んでいる?!
間取り収集家=MADORIST(マドリスト)を名乗る著者がかき集めた、おかしな不思議な間取り99件。
各間取りに添えられる、ぼそっと呟いたような一言が、その間取りの魅力をさらに引き立てる。
間取り好き著名人との対談“談話室”、著者によるコラムも掲載。装丁は『アイデア』などで活躍中のsign。
手軽で可愛く、誰かの家をちょっと覗き見するような、楽しい気分になること、間違いなし! どうせ住むなら、こんな部屋でしょ。

リトルモアブックスより抜粋

他にない?間取り収集家が集めた99件の不思議な間取り集

学生時代から「間取り通信」なるものを発行していた、ライター佐藤和歌子氏による、変わった間取りの物件図面が詰め込まれた一冊です。

見るからに変わった間取り図と一言コメントのレイアウトがお洒落で、ふと笑わせてくるコメントからは著者の愛を感じます。また、間取りを見ながら、そこに住む人々の人生を想像したコラムも書かれているのも見どころ。

良い意味で役に立つような間取りは一切載っていない、気軽に読める不動産好きにはたまらない作品です。

変な間取り図が1ページに1つずつ、一言ツッコミとともに掲載されていて、見ていて飽きません。

鉄の骨(池井戸潤著/講談社)

作品概要

作者:鉄の骨
出版社:講談社

談合。謎の日本的システムを問う感動大作!建設現場から“花の談合課”へ。
若きゼネコンマン富島平太は、会社倒産の危機に役立てるか。 大物フィクサーとの出会いの真相は――この一番札だけは、譲れない。

講談社BOOK倶楽部より抜粋

ドラマ化で話題の建設業界の裏側を描いた社会派小説

現場から「談合課」と呼ばれる部署へ異動となった、若手社員の富島平太を主人公とした物語。公共事業の入札を調整する仕事を行う中で、平太は自分の信念と責任との間でどう選択するのか、建設業界の裏側に迫るスリリングなストーリーです。

登場人物たちはそれぞれに理由や背景を持ち、単純な善悪では分けられないところも、この作品の面白いところです。談合という問題に対しても、必要悪だという考え方や公正な競争だという考え方の間で対立が起こります。建設業界だけでなく社会全体に通じることが多く、自分ならどうするかと考えさせられる作品です。

公共事業における建設業界の実態が書かれており、とてもリアルです。

正義心に揺れ動く主人公をつい応援してしまいます。

いかがでしたでしょうか?不動産業界・建設業界幅広いテーマで3作品取り上げてみました。気になったものがあれば是非お手に取ってみてください。

執筆者

不動産投資家Kとその仲間たち 編集部

数ある不動産やファイナンスに関するトピックスの中から、注目情報を皆さまにお届けすべく、元気に運営中です!ちょっとした土地や物件のお悩みから事業計画などお金に関することまで、お気軽にご相談ください。

関連記事

不動産投資 vs 株式投資|あなたに向いているのはどっち?メリット・デメリットで見極める!

投資を始めようと考えたとき、多くの人が最初に直面するのが、「不動産にすべきか?それとも株式か?」という選択です。どちらも資産を増やすための代表的な手段として知られており、それぞれに根強い人気があります。 不動産投資と株式投資は、リスク特性、収益構造、必要な資金や流動性といった点で本質的な違いがあります。本コラムでは、両者の特徴やメリット・デメリットを比較しながら、あなたに合った投資スタイルを見極め...

共有名義の土地・不動産の売却が難しい理由は?売却を成功させるポイント

不動産を「夫婦で力を合わせて持つものだから」または「遺産分割になかなか折り合いがつかないから」と共有名義にすることは、リスクがあることを知っておく必要があります。 とはいえ、すでに共有名義となっている不動産が売却できないわけではありません。この記事では、共有名義の不動産を売却する手続きや流れ、必要な書類、注意点を解説します。 ポイント 共有名義の不動産売却には、共有している名義人全員の同意や書類が...

不動産投資における法人化のタイミングとは?メリットとデメリットも比較

不動産投資により、年間の所得が一定額を超えたら、法人化を検討するタイミングといえます。ただし、税制面のメリットが期待できる一方で、コストがかかる点も注意が必要です。 本記事では、不動産投資を法人化するメリットやデメリットを紹介した上で、法人化すべき具体的なタイミングや手続きの流れ、あえて法人化する必要のないケースについて解説します。 ポイント 節税による所得面への効果や相続税対策になりうる点が不動...

ADI賃貸管理データ(2025年1月-6月)

「不動産投資家Kとその仲間たち」を運営するarchitect developer, Inc.(ADI)の賃貸管理に関するデータをお伝えしていきます。この記事では、2025年1月から6月のデータをご覧いただけます。 ◎PDFをダウンロードする ADI賃貸管理データ(2025年1月-6月)◎過去のデータはこちら 目次 2025年1月-6月賃貸管理状況 2025年6月サマリー 管理戸数の推移 入居率の推...

【不動産鑑定士が解説】令和7年相続税路線価

不動産鑑定士(公認会計士・税理士)の冨田と申します。今回は先日公表された令和7年路線価について、傾向やトピックを私見を交えながら解説したいと思います。 目次 2025年の動向・トピック 全国の動向 東京都の動向 今後の見通し 2025年の動向・トピック 全国の動向 各報道等によると、令和7年の相続税路線価の上昇率トップ5は以下だそうです。 令和7年相続税路線価上昇率 1位 長野県白馬村〔前年比+3...

富裕層が考えるべきアセットアロケーションと不動産投資

前回コラムでは、投資で銘柄選びやタイミングよりも大切とされる「アセットアロケーション」について、基本概念を中心とした入門編をお伝えしました。今回は「富裕層が考えるべきアセットアロケーションと不動産投資」と題して、富裕層の資産運用において重要な役割を果たす「不動産投資」を取り上げます。 目次 資産を次世代に継承するためのアセットアロケーション 不動産を組み込んだアセットアロケーションの効果 富裕層が...

資産運用の土台をつくる「アセットアロケーション」入門

今回から、ファイナンシャルプランナーの水野崇氏のコラムがスタート。不動産投資をはじめ、富裕層が実践する多様な資産運用の実例を交えながら、知っておきたい最新の運用手法や考え方をわかりやすく解説していただきます。 目次 貯蓄から投資へ アセットアロケーションの基本概念 世界有数の機関投資家が実践するアセットアロケーション リスクを抑えたアセットアロケーションに欠かせないオルタナティブ資産 「まとめ」と...

【2024年義務化】亡くなった親の土地の名義変更をする方法を解説【相続登記】

亡くなった親の土地を相続した場合の、名義変更手続きをご存知ですか?実は、2024年4月1日から相続登記が義務化されました。 義務化前に取得している場合も対象のため、いまもまだ後回しにしている方も亡くなった親の土地の名義変更方法について理解しておきましょう。 ポイント 2024年4月から相続登記の申請が義務化されたため、亡くなった親の土地の名義変更が必要 名義変更には登録免許税や司法書士への報酬がか...

【2025年最新】建築資材高騰はいつまで続く? 8つの要因と建築費の動向

近年、不動産投資家の頭を悩ませてきた建築資材の高騰。一部資材の価格の高騰は落ち着いてきているものの高止まりの状態、そして円安やエネルギー価格の高騰は依然として続いています。さらに、建設業や物流業をめぐる2024年問題・2025年問題はより深刻な状況となっています。 この記事では、建築資材・建築費高騰の現状や今後の動向について解説します。 ポイント 建築資材の高騰は、円安やウッドショックなど主に8つ...

【不動産鑑定士が解説】利回りとは?

不動産鑑定士(公認会計士・税理士)の冨田と申します。「不動産投資家Kとその仲間たち」では、さまざまな地域の地価動向分析の記事を執筆しております。 私の記事をご覧になっている方は、不動産投資を考えておられる方も多いかと思います。そこで、今回はそのような方に向けて、そもそも利回りとは何ぞや…ということを説明したいと思います。 利回りとは 不動産投資をするということは、まず「一定の価格を払って賃貸物件た...